11 Jun 2019

いつもご覧いただきまして、ありがとうございます。淡路島で革のモノ作りをしているMarubayashiです。
レザークラフトで手縫いをする時、革に菱目打ちを木槌などで叩いて開けていきます。
その時に気になるのが、叩く時の大きな音です。
マンションなどにお住まいの方は、お隣さんへ音が聞こえていないか気になると思います。
私も以前は、音が気になる環境に住んでいたので、色々と工夫をしていました。
小さな音で作業する方法は、調べればいくつか出てきますが、私が実際にしていた方法をいくつかご紹介したいと思います。
菱目パンチを使う
写真のように、グリップの先に菱目の付いた工具で、革を挟んでグリップを握ると菱目の穴が開きます。
表と裏、それぞれ穴を開けたい場所が合っているのかを確かめてからグリップを握って穴を開けます。
革と菱目を直角にしないと穴が斜めになってしまうので、慣れるまで少しコツがいります。
木槌を使わないので、ものすごく静かです。サクッサクッと革に穴が開いていきます。
小さなお子様がいても安心です。
この「菱目パンチ」は、菱目の本数が1本〜4本まであります。
ピッチも3mm〜5mm幅とバリエーションもあります。
静かでとても便利なのですが、値段がやや高めです。
お店によって多少の差はありますが、3,000円〜3,200円程します。
菱ギリを使う①
穴を開ける時に、目打ちをハンマーで叩かずに跡が付く程度の力で、手で押していきます。
穴を開ける数は一つひとつなので作業量は多いですが、よく切れる菱ギリであれば革にスッと入っていくので何の問題もありません。
菱ギリを刺す時は、革と垂直になるように注意が必要です。
菱ギリを使う②
革を裁断する時に立てクリップで挟んでカットし、同時に菱ギリで穴を開けていきます。
型紙に穴が開いているので、ピッチも位置もズレることはありません。
ただし、菱ギリは革と直角になるように注意が必要です。
最初は菱目パンチを使用していた時期もありましたが、今はほとんど使わなくなりました。
菱ギリの方が作業も早く、穴を開ける作業に向いているなと思います。
まとめ
レザークラフトの静音は、他にもドリルスタンドを改良したものや、足の上に厚めの木を置いて作業する方法など、調べればたくさん出てきます。
最終的には、実際に作業する環境や製作するアイテムなど、やりやすい方法が一番だとと思います。
ちなみに、木槌は大きくて打つ面が丸くなっている「特大」がおすすめです。
打つ面が平らだと、力が均一に伝わりにくく逃げやすいです。
記事に出てきた工具は、下記のサイトでも購入できますので参考にご覧ください。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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木の切り株を膝に乗せて、その上でマレッティングすると響かずに穴が開けられますよ。
自分は切り株を仕舞っておくスペースがもったいないのと、
普段は平目パンチで静かに開けてるので、
夜間マレッティングするときは膝上にカッティングボードを置き、
その上に金床を置いてしのいでます。
ですが言うまでもなく大きな革にパンチするには金床は不向きですね。
コメントありがとうございます。
みなさんいろいろ工夫されているみたいですね。
膝の上に木を置いてする方法は聞いたことはあったのですが、
実際どんな感じなのか気になります。
また今度実際にトライしてみますね。