16 Mar 2020

いつもブログをご覧いただきまして、ありがとうございます。
淡路島で革を使ったモノ作りをしているMarubayashiです。
普段使用している菱ギリですが、何となくしっくりこないまま使っていたので、思い切って加工してみました。
写真はカスタマイズ前の菱ギリです。
どこのメーカーだったのか忘れてしまいましたが、チューリップのようなマークが入っているのでSEIWA社ですね。
横から見ると、こんな形です。
菱ギリは何種類か太さがありますが、幅が1.8mmなので一番細いタイプだと思います。
長さは丁度良いのですが、持った時の菱ギリの向きが分かりにくいので、平らになっている部分を少し削ってみました。
木をたくさん削る時は、鋸(のこぎり)ヤスリがとても便利です。
ウェットフォーミングの木型を作る時などにも大活躍です。
平らな部分を3mmほど削ってみました。
横から見ると平らになっているのがよく分かります。
手に持った時の感覚が以前と全然違って、平らな部分が増えたおかげで菱ギリの向きを確認しなくても分かるようになりました。
使いやすくなりましたが、削ったところの木の色がむき出しなので、いつも使用している染料「WA」の焦茶で染めていきます。
染める前に、木の部分全体を軽く紙やすりをかけておきます。
きれいな焦茶に染まりました。
さらに色落ち防止と艶を出していきます。
使うのはいつものトコノールです。
全体的に塗って、ウエスなどで磨きます。革のコバ仕上げとやり方は全く同じです。
この時、菱ギリの先端に気を付けないと手を刺してしまうので要注意です。
艶が出ていい雰囲気になりました。
買ったばかりの工具なども、この方法で使い込んだ感が出すことができます。
先端の金具が少し緩んでいたので、軽くクギでカシメておきました。
こうやってカスタマイズすることで、より使いやすくなって作業効率も上がってくれます。
そして、自分が手を加えたことで、より愛着のある工具になったと思います。
使うたびに自分の気持ちも上向きにしてくれるので、作るアイテムにもその思いが入るような気がしています。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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