皮漉き機のグラインダー(砥石)を交換しました

Marubayashiです。
いつもブログをご覧いただきまして、ありがとうございます。

革の仕事で欠かすことのできない革を薄くする機械「皮漉機NP-201」。

革を薄くする際に使用する刃を研ぐグラインダー(砥石)が、残り少なくなってきたため、交換することにしました。

自分用の記録も兼ねて、交換作業の流れを写真で残しておきます。


「作動板B」を固定しているマイナスネジ4本を取り外します。


「スプリング張り調整レバー」を引っ張り、ボディ側のフックに引っ掛けます。
※何個目で固定されているのか覚えておきます


「センター止めネジ」を下に回して緩めます。


「センターピン」を外側へ引っ張ります。


「送り支え枠」「送りロール」「回転軸」のユニットがすべて外れます。


「安全カバー」のネジを緩めます。


「安全カバー」を取り外します。


本体とクラッチ・ブレーキをつなぐ「送りベルト」を外していきます。
このベルトは「安全カバー」を取り外した時に現れる「主軸」を手で回すことで回転します。


手で外側に力を加えながら「主軸」を回して「送りベルト」を外します。


本体を持ち上げます。
たくさんの削りカスが溜まっているので、後でまとめて掃除をします。


「グラインダー」を回転させる「グラインダーベルト」を確認します。
※「グラインダーベルト」を外す前に、張り方を忘れないよう写真などで記録しておきます


「グラインダーベルト」を方向転換させている「偏心軸」を上に持ち上げると「グラインダーベルト」の張りが緩みます。


「グラインダーベルト」を緩めて「グラインダープーリー」から取り外します。


「研磨用アーム」を固定しているネジ(8mm)を、スパナなどで緩めます。


手前に引き抜きます。


ギリギリまで使ったグラインダーを交換していきます。


「砥石止め」ネジは、取扱説明書では17mmとなっていますが、若干のガタを感じたため、モンキーを使用しました。


「砥石止め」ネジの反対側に、六角レンチ(5mm)を差し込み、モンキーを時計回りに回して緩めます
※逆ネジになっています


取り外した「グラインダー」と、新品の「グラインダー」、大きさの違いがよく分かります。


新品の「グラインダー」を差し込んで「砥石止め」を取り付けます。


最後までしっかりと締めます。
「研磨用アーム」は、床に置いた方が作業しやすいです。


「グラインダー」部分の奥など、漉きカスを掃除します。
※回転刃に少し触れただけでも手が切れる恐れがあるので、注意が必要です


「研磨用アーム」を差し込みます。


刃先から7〜9mmの位置にグラインダーのセンターがくるように取り付けます。


「研磨用アーム」の固定ネジ(8mm)を締めます。


ベルトを元に戻します。


「偏心軸」部分も、ねじれがないか確認します。


本体をテーブルに下ろします。


「送りベルト」を、クラッチ・ブレーキの軸に取り付けます。


安全カバーを元に戻します。


「送り支え枠」「送りロール」「回転軸」のユニットを元に戻していきます。
「回転軸」は「送りロール」と本体側の回転軸受にしっかりと差し込みます。


「ピン」を「送り支え枠」の中心に差し込みます。


反対側も同じように差し込んで「センターピン」を内側へ押して抜けないようにします。


「センター止めネジ」を上へ回して固定します。


「スプリング張り調整レバー」を元の位置に戻します。


「作動板B」を取り付けます。


新しいグラインダーで、砥石が正常に丸刃が研げるか、動作確認をします。


きれいに丸刃を研ぐことができました。


実際の革で漉いてみます。
きれいに革が漉けました。

ここまで読んでいただいた方、ありがとうございました。
作業記録としてまとめましたが、どなたかの参考になればうれしいです。

 

株式会社ニッピ機械さんのオンラインショップ

参考「皮漉機に差すミシン油の場所はココ!」

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 


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是非参考にご覧ください。

 

   

 

 

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