Marubayashiです。
いつもブログをご覧いただきまして、ありがとうございます。
今回の記事は、豆型のレザートレイの作り方を紹介します。
クラフターさん向けの内容になりますので、気になる方は引き続きご覧ください。
このトレイは、革を濡らして形を成型する「革絞り(ウェットフォーミング)」という技法を用います。
成型する形にするには、写真のような凹型と凸型の木型が必要になってきます。
革をしっかりと濡らして、凸木型にセットします。
革は濡らしたままでも構いませんが、乾燥時間を早くするために、余分な水分を柔らかい布などで拭き取ります。
シワが出ないように手で押さえながら、革を木型の形に沿わせていきます。
革が木型の形に沿ったら、凹型をかぶせてセットします。
クランプでしっかりとプレスします。
この時に余分な水分が垂れてきますので、濡れてもよい場所で作業してください。
木型から革を外します。外す作業はとても気持ち良いのですが、うまく絞れているかドキドキします。
YouTubeには革絞り(ウェットフォーミング)の動画を多数掲載していますので、興味のある方はご覧ください。
取り外した革です。これから余分な部分をカットしていきます。
このままの状態だとカットしにくいので、専用の治具を使います。
カットする位置はコンパスを使って線を引いていきます。
コンパスの針が革に傷付くといけないので針を保護します。
保護できれば何でもよいのですが、手元にあった電線を使います。ちなみにこれは車のヒューズ用の電線です。
あらかじめ5ミリほど電線の被覆をむいておきます。その後2センチほどの長さでカットして中の導線を抜き取ります。
火で軽く炙って被覆を柔らかくします。
コンパスの針にねじ込んで保護します。針が出ない程度に適当な長さにカットします。
使い方は、トレイの縁に沿わせる感じでラインを引きます。
念のため完成したものと長さを揃えておきます。
ゆっくりと、トレイの縁に合わせてラインを引いていきます。
コンパスの角度を変えると幅も変わってしまうので、コンパスとトレイの角度は一定に保ちます。
カットするラインを一周引くことができました。
専用の治具にトレイをセットし、ゆっくりとカットしていきます。
カットする道具は自分の使い慣れた道具がいいと思います。
ちなみに私は革包丁を使うことは少なく、ほぼカッターナイフです。
溝捻を使ってステッチラインを掘り下げます。
目打ちで穴を開けています。ちなみにこの目打ちは、ヨーロッパ目打ち3.38mmです。
ついでにヘリ落としもしておきます。
手で縫っていきます。レーシングポニーは挟みにくいので、板の間に置いて縫ってます。
手縫いが完成です。写真では分かりにくいですが、糸は薄いピンク色を使っています。
フチ捻を入れていきます。このフチ捻はコバから1.2ミリのところにラインが入ります。
あらかじめトコノールで整えたコバに、#1000の耐水ペーパーをかけます。
そのあとエッジペイントを塗っていきます。エッジペイントの色は、経年変化も考慮して革より少し濃い色にしています。
エッジペイントが乾いたら、ウッドスリッカーで軽くこすって半ツヤ状態にします。
フチ捻を入れて上品な雰囲気に仕上げていきます。
裏側もフチ捻を入れてます。
このトレイは、豆型で丸みのある曲線が特徴です。この柔らかな曲線が優しい雰囲気を出してくれます。
使う人の気持ちにも優しさが伝わってくれると嬉しいです。
豆型トレイは、オンラインショップで取り扱っています。興味のある方は是非ご覧ください。
YouTubeには革絞り(ウェットフォーミング)の動画を多数掲載していますので、興味のある方はご覧ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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是非参考にご覧ください。
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