ウェットフォーミング(革絞り)のペンケース①【木型作り編】

Marubayashiです。
いつもブログをご覧いただきまして、ありがとうございます。

現在、ウェットフォーミングという技法で、ペンケースを制作中です。

この技法はアイテムの形を作るために木型を使用します。

今回の記事は、その木型の作り方を紹介したいと思います。

 

ウェットフォーミング(革絞り)の具体的な方法は、以前に詳しく実例で記事にしていますので、そちらをご覧ください。

 

 


それでは木型の作り方を具体的に紹介していきます。

 

凸型を作る


ペンケースの胴となる部分の凸型を作っていきます。

今回は棒状の木材を使用しました。MDFでも構いません。

 


角をヤスリやカンナで落として、丸く削っていきます。

 

凹型のサイズを決める


加工しやすい木(MDF)を用意します。

先ほど製作した凸型より3mm大きいサイズを描きます。使用する革が厚い場合は、この3mmを大きくしていきます。

ちなみに、今回の革は1.7mm厚を使用します。

 

凹型の中を切り抜く


ドリルで穴を開けます。MDFの下に木を敷いておくと、ささくれが出来ずにきれいな穴が開きます。

ドリルで開いた穴に、引き回しノコギリを入れて、くり抜いていきます。

 

穴を整える


ヤスリや彫刻刀、サンドペーパーなどを使用して、くり抜いた穴の直線・角丸部分をきれいに整えます。

 


この穴をきれいに整えておくことで、革をきれいに絞ることができます。

 

凹型のサイズチェック


凹型の中に凸型をいれて、隙間が均一に3mmになっているか確認します。

歪んでいたり、凸型と平行になっていない場合、絞った革も歪むので注意が必要です。

問題なければ凹型は完成です。

 

凸型を完成させる


加工した凸型を土台にセットし、木ねじで固定するのですが、木ねじが凸型から飛び出ないよう長さに注意します。

 


凸型と土台を固定すれば完成です。

最後に透明ニスを軽く吹きかけておくと、耐水性がアップして木型が長持ちします。

ウェットフォーミングの木型は、作成方法や木の素材などが作り手によって異なってきますので、ひとつの参考材料にしてもらえればと思います。

 

この記事はシリーズで続いていますので、合わせてご覧ください。

 

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 


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是非参考にご覧ください。

 

   

 

 

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